マンション居住者に対し、現在使っているキッチンの種類を調べた調査によると、34%が独立型のクローズドキッチン、対面式・吊り戸棚がついたセミオープンが37%、吊り戸棚無しのフルオープンが22%という結果だった。
さらに「理想のキッチンとは」の質問への答えはクローズド22%、セミオープン42%、オープン35%、の順となり、オープンタイプが全体の約8割と人気が高いことがわかった。キッチンはこうしたオープン化によって「インテリア」の一部として考えられるようになり、ますますデザイン性が強く求められるようになってきている。
「ナチュラル」「モダン」などコーディネート
先ごろ発表されたパナソニックの新キッチン「Lacucina(ラクシーナ)」は、「部屋全体とのコーディネートができる」というコンセプトが特徴だ(写真1)。
【写真1】パナソニック「Lacucina(ラクシーナ)2014年4月発売」
キッチン扉の色柄は全40種類で、特にスモーククォーク、ウォールナット、チェリー、オークなど木目を表現したシートの柄を充実させた。内装建材も同時発売し、キャビネットやストッカーの扉を、部屋の床や壁に合わせて構成することができるというもの。
「生活にゆとりを求める若年層ファミリーを中心にアピール」する狙いで、天然木・無垢材の素材感を演出する部材を用意。やさしい雰囲気のナチュラルスタイルを好むユーザーには、うってつけのキッチンと言えよう。
ウッドワンはニュージーランドに自社森林を持つことで知られる木質建材メーカーだ。キッチンでも、オークやメープルなど強い木目を持つ本物の木材を扉材に使用した、独自性の高い商品を販売している。
主力製品は「スイージー」。2013年8月に、堅牢で重厚感あふれるウォールナットを追加(写真2)。ライトで明るい雰囲気のメープル、質実剛健なオークの既存の2種と合わせて3ラインとした。
【写真2】ウッドワン「スイージー」のウォールナット
また、11月にはニュージーパインの無垢材を使った、システムキッチン限定プラン「スイージートリコ」の販売も開始するなど、商品のラインアップの拡充が図られた。
ナスラックでは、「ナストピアTLD」という名称で、キッチン、収納家具、内装建材などのカラーとデザインに統一感を持たせ、住宅をトータルコーディネートできる商品シリーズ「ナストピアTLD」を展開している。その中でも扉パネルに鏡面素材を採用した「キラーラ」を使えば、高級感のある部屋に仕上げることが可能だ。またホワイトをベースに14色から差し色をプラスできる「キラーラ・ツートン」(写真3)なら、ひと味違う空間演出ができる。
【写真3】キッチン、家具の扉パネルを鏡面素材で統一できる「キラーラ・ツートン」

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