メーカーショールームが揃っていない地方都市で、リフォーム需要を掘り起こすイベントを開催したい―――。そんな思いのもと、青森県弘前市で、主力メーカー商材を勢揃いさせたリフォームイベントが開催される。
手掛けたのは建材流通商社の石郷岡(弘前市)。石郷岡義長社長は、「毎年続けていけるようなイベントにしたい」と意気込みを語る。
弘前市は、青森県の西部に位置し、弘前藩の城下町として発達した。人口は約18万人。日本一のりんごの産地としても知られている。ただ、同市にはメーカーショールームがタカラスタンダードしか存在しない。もし、実物の商品が見たいというお客さんがいた際は、わざわざ青森まで冬だと1時間ほどかけ出向く形となっていた。
そこで、同社は、地元の工務店と連携して主力メーカー商材をずらりとならべたイベントの開催を決意。会場中央にプレカット部材で躯体を作り、餅まきなども行う。開催期間は、2014年3月1日、2日の2日間を予定する。
3月1日、2日に開催
「地元の工務店の方は今後の新築住宅に不安を持たれています。そこで、OB客の方と接点をもってもらえるようなイベントにしたいと考えています」(石郷岡社長)
参加工務店は約15社。この工務店がイベントにOB客を招待する形で開催する方針だ。会場は、イベントを開催する立派なホールもあったが、長期継続するため、体育館という場所を選びコストを圧縮した。
「今年は私どもが主体に開催しますが、慣れたら地元の工務店の方がやっていくようなチーム作りをしてもらえればと、思っています」(同社長)
まだ、見積もり作りなどに慣れていない企業には、見積もり作成を代行するなどのサポートも行い、「地元の工務店がリフォームを受注できる体制を作り盛り上げたい」と石郷岡社長。リフォームで地域工務店の活性化を進めていく。

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