ガラス、サッシ販売店のリフォーム元請け化が加速している。商社のマテックス(東京都豊島区)は、取引先約2000社に対し、8年前から元請け化の支援を開始。ここ2年で積極的に元請けリフォームに取り組む事業者が約1.5倍の150社超となった。従来、ほぼBtoBであったガラス、サッシ店の事業形態が徐々に変化してきている。
松本浩志社長は、各ショップがエンドユーザー向けのリフォーム強化に動く理由を次のように話す。
「ガラス、サッシ販売店の方はルート営業が軸となっているとはいえ、もう1つ軸を作りたいというところがほとんどです」
元請け事業への取り組み度合いは各事業者によって大きく異なるが、売り上げ規模の多いところでは、BtoC事業で年間1億円近く売り上げる会社もでてきた。4000万~5000万円の売り上げ規模は数十社存在する。
マテックスが行う具体的な支援活動としては、チラシやWEBのつくり方などの集客手法を中心としたセミナーの開催のほか、各ガラス、サッシ店周辺のマーケティングサポートも行う。セミナー参加者は昨年時点で既に1500人を超えた。
ただ、既存住宅のほとんどが単板ガラスという潜在需要があるにもかかわらず、市場全体で見ると窓のリフォーム提案をしている事業者はまだ少数。松本社長は「ガラス店で総合リフォームをしているところなどに、もっと窓の提案をしてもらえれば」と構想を話す。
最近は、販売店を通じて工務店やリフォーム店の販売支援も強化している同社。窓性能を向上する活動が進みつつある。

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