「全国での研修対応で発砲工法を広めたい」
既存の窓枠を取り外さずに新しいサッシの取り付けができる「発砲工法」の普及に、BAC(愛知県一宮市)が注力している。「発砲工法」は硬質発泡ウレタンでサッシを既存枠に固定するため、溶接ビス止めのいらない工法で、マルヨ(沖縄県沖縄市)が開発した。BACはマルヨからこの事業を7月に譲り受け、全国での普及を行っていく。
同工法は室内側からの施工も可能で、足場が不要になる点が大きな特徴。耐火性能や水密性能、耐風圧性能など高い性能を実現、コストをカットして工期を3分の2に抑えながら窓の交換が行える。またドアや間仕切りの施工にもこの工法は利用できる。
これまで沖縄のみで行っていた施工研修や技術指導を今後は全国で行えるようにし、普及の加速を見込む。現在は20社余り、60名の発砲工法技能士がおり、今後2年間で100社300人まで増加を見込んでいる。初期費用は12万円、工法を利用する際には発泡ウレタンを同社から購入する形になる。年間の固定費用やロイヤリティは不要。
「この工法は省エネ性、施工性の高さ、コストを抑えられる面など優れた点が多くあります。より多くの現場で利用してもらえることで、消費者にも工事店の方にも大きなメリットをもたらす技術として全国での研修にも対応して一気に広めていきたいと考えています」(長谷川祐貴社長)

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