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浅野商事、創業から六十有余年、"四方よし"の経営を続ける

浅野商事、創業から六十有余年、"四方よし"の経営を続ける

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 東京・神田に本社を置く「浅野商事」は管材、住設、設備と対象を拡大し、現在は農地向け太陽光発電など環境対応製品も扱う。本社のほか都内2カ所、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木に拠点を持ち、関東から静岡まで営業エリアを広げる。

 「先代の昭和30年代頃は、ポンプ販売で全国でも有力な企業として知られていました。その後TOTOさんの代理店を始めて住設の割合が増え、現在は住設が5割、管材2割、ポンプとその他で約3割になります」(浅野正夫社長)

 さらにマンションの大口リフォームでユニットバスを納める際など、施工付き商品を扱うために、建設業の許可も取得した。これで納入商品の現場での施工管理までが、可能となった。

 最近は、顧客の"新規開拓"にも力を入れている。

 「長く続いたお得意様が、後継者問題等もあって閉店、廃業される例も出てきました。そのため企業情報データベースを利用して"飛び込み営業"も始めました」

 従前の〝既存顧客からの紹介〞から訪問営業が加わり、顧客数は大きく伸びた。口座数で同社は、現在1000社程度扱っているが、そのうち200社は、昨年からの新規企業だという。今後、それぞれの企業と関係を深めて、注文数の増加を狙っていく。

 同社の社員120人の半分強は営業担当だが、その多くが見積もり作業等の雑務に追われると聞き、見積もり専業の「積算課」を設けた。社員の成長過程に合わせた継続的な研修を行う等、社員教育も充実させる。

 「メーカー様、工事店様、エンドユーザー様、そして私どもの四方が全てよしとなるよう、いつも考えています。」

 近江商人の"三方よし"の教えより果敢な経営姿勢で、同社はさらなる発展を目指す。

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