タカラスタンダードの業績が堅調に推移している。第2四半期の連結決算は売上高が前年比3.2%増の913億円、経常利益が同0.7%増の94億円だった。通期の業績予想は据え置いた。
新設住宅着工戸数の減少で各社業績が伸び悩む中、同社は商品力の強化とリフォームの対応強化、都市部への人口集中の対応などに取り組み、増収増益を確保した。
商品面ではホーローシステムキッチンを強化。普及価格帯の「エーデル」のデザイン性を向上させ、工場生産性も上げて平均10%値下げ、リフォーム市場を中心に売り上げを伸ばした。中級価格帯の「エマージュ」「リテラ」ではカラーの充実や仕様強化で9、10月の売り上げが上昇。最高級キッチン「レミュー」も好調だ。 また新設やリニューアルで提案型=攻めのショールームを展開した。
田中茂樹常務取締役は「リフォームに集中的に取り組み、戸建てでは『エーデル』を伸ばすことができた。ショールームの来場者数は昨年より減ってはいるものの、提案力の向上で決定率が増加したことも寄与した」と話した。

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