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子供の安全を守る"ひもなしブラインド"引っかかりや巻き付きを防ぐ

子供の安全を守る"ひもなしブラインド" 引っかかりや巻き付きを防ぐ

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 日差しを遮るだけでなく、おしゃれ空間をつくり出すインテリアとして家庭に取り入れられているブラインド。しかし、ブラインドのひもが思わぬ事故を引き起こす可能性があることをご存知だろうか。こうした事故を予防し、安全性を確保するため、ひものないブラインドが登場している。

ニチベイのチャイルドセーフティマーク (写真提供/ニチベイ)
(写真3)ニチベイのチャイルドセーフティマーク(写真提供/ニチベイ)

ひもが首に巻き付く事故が発生

 ブラインドの開閉と上げ下げを操作するひもや、カーテンの留めひも(タッセル)。このひもに子供が首を引っかけてしまうという事故が起きている。

 東京都生活文化局によると、ブラインドなどのひも部分が乳幼児の首に絡まる事故が、報告されているだけで7件、うち1件は死亡事故に至っている。同局の調査によると、ひもが絡まりそうになったなどのヒヤリ経験を持つ割合は、調査対象全体の15%。急に走り出した時にひもが首に引っかかり、一瞬で首吊り状態になった、はいはいをしていたら首にひもが引っかかった、などの例もある。

 そのため同局は、ブラインドのひもを子供の手が届かない位置に設置するなどの対策を打つよう、広く一般に注意喚起し、各メーカーも安全性の確保に注力している。

 例えばニチベイは、安全への配慮と商品性能のアピールに、サンリオのハローキティとのコラボによるチャイルドセーフティーマークをこのほど設定した。

セーフティ仕様の種類

 こうした中、ブラインドひもの事故を防ぐ商品が多数登場している。大きく2つのタイプがあり、1つは、ひもが子供に巻き付いたり引っかかるのを防ぐセーフティ仕様のもの、もう1つは、そもそもひものないタイプのブラインドだ。

重みがかかると接合部がはずれる仕組みになっているセーフティジョイント(写真提供/ニチベイ)
重みがかかると接合部がはずれる仕組みになっているセーフティジョイント (写真提供/ニチベイ)

 ひもを子供の手が届かない場所で留めるコードクリッパーなどがある。いずれも事故防止に役立つが、ブラインドのひもをなくしたわけではないため、子供が触れたり体に巻き付けたりする一方、ひものないブラインドは、巻き付き、引っかけといった危険そのものを回避できる。遊び盛りの乳幼児がいる家庭は、ひもなしタイプを選ぶ方が安全だろう。

(図1)ひもを留めるコードクリッパー
ひもを留めるコードクリッパー

さまざまなひもなしタイプ

 リモコンでブラインドの昇降やスラットの角度を決められる電動ブラインドは、ひもがないだけでなく、ボタンを押すだけで遠隔操作できる便利さが魅力だ。

 ひもをブラインド内部に格納し、片手で簡単に開閉できるよう工夫した、コードレスタイプの商品も登場している。

(写真4)グリップで上げ下げができるコードレスタイプも登場。分かりやすく直感的に操作できる。誤ってコード類が引っかかる心配がない(写真提供/トーソー)
グリップで上げ下げができるコードレスタイプも登場。分かりやすく直感的に操作できる。誤ってコード類が引っかかる心配がない (写真提供/トーソー)

 また、ひもを完全になくしてはいないが、ひもをポールの中に入れた商品も発売されている。予算に合わせて導入を検討したい。

(写真5)ひもをポールの中にすっきり収納。子供が引っかかりやすいひものループ部分を隠す(写真提供/タチカワブラインド)
ひもをポールの中にすっきり収納。子供が引っかかりやすいひものループ部分を隠す(写真提供/タチカワブラインド)
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