高い洗浄・防汚力と清掃 性、節水機能は申し分ない昨今のトイレ。そこには「手間がかからない」表面加工が大きく貢献している。
クローズアップ建材 トイレおすすめ機能
各社に共通するのは、便器の表面に高機能な加工を施すことで防汚性と洗浄力を高めている点だ。
便器には、大別して「陶器」と「有機ガラス系素材」が使用されている。陶器はもともと親水性で汚れが付着しにくいが、水アカなどがつきやすいのが課題だった。その改善策として、釉薬に高硬質の鉱石を含ませることで表面強度を増し、トイレ掃除による磨き傷に汚れが入り込むのを防ぐ商品などが開発されている。釉薬の上に銀を吹き付けてから焼成することにより、銀イオンの力で細菌の繁殖などを防ぐ技術もある。
また、釉薬の上に特殊なガラス層を焼き付け、表面をナノレベルで滑らかに仕上げることで、汚れを防ぐ仕組みも開発されている。
一方、有機ガラス系の場合、ぬめりや黒ずみの原因となる水アカがつきにくい特徴がある。水族館の水槽や航空機の窓などにも使用される素材ゆえに細かい傷がつきにくく、研磨剤以外のブラシ掃除にも適している。

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