住宅設備工事や空調設備、リフォーム工事を手掛けるミヨシテック(大阪府寝屋川市)は、社内のDX化に注力している。業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」などを活用したシステムを構築し、業務効率化や生産性向上を実現した実績が評価されている。経済産業省が中堅・中小企業などの優れたDX事例を選定・公表し、全国の企業への横展開を促す制度「DXセレクション」にも認定された。
システム課設立
同社は、戸建て住宅、工場まで幅広い工事を行う。大阪ガスの認定工事会社であり、ヘーベルハウス、積水ハウス、大和ハウス工業など大手ハウスメーカーとも取引がある。近年は、個人向けのリフォーム事業にも力を入れており、2025年後半には水回り商品を中心としたショールームを拡張してリニューアルした。
2025年6月期の売上高は約29億円ほどで、そのうち住宅関連事業が約10億円、リフォーム部門は約2億7000万円を占める。残りは大型病院や工場などの設備工事が中心だ。
同社の大きな特長はDX化の推進だ。2019年からkintoneと、業務自動化を実現するRPAツール「Robo-Pat(ロボパット)」の本格導入を始め、2020年には社内にシステム課を設立。現在は永谷顕社長を含む4人体制でシステム開発を内製化している。主にkintoneを基幹システムとし、ANDPAD、Chatwork、Sansanなどの業務アプリをAPIやRobo-Patで連携している。

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