熱割れは、窓ガラス内部で局部的に著しい温度差が生じることで発生する自然破損現象
2025年も全国的に気温が平年より高く残暑が続いている。記録的猛暑により、窓ガラスの「熱割れ」が多数発生している。そんななか、「網入りガラスが割れにくいというのは誤解」と話すのは、電気硝子建材(大阪市淀川区)の大谷尚弘氏だ。いったい、ガラスの熱割れはなぜ起こるのか。そして、熱割れしないガラスという、同社開発の防火ガラス「ファイアライト」について取材した。
網ガラスの特徴は「飛散防止」という盲点
通常、窓ガラスはサッシにはめ込まれて使用されるが、ガラスの熱割れは、はめ込まれているガラス周辺部の温度が中央部分よりも低くなるなど温度差によって応力が発生して破損に至る。つまり、外気温の著しい上昇と室内の冷房による温度差でガラス内部に負荷がかかることが原因なのだ。
特に網入りガラスは負荷がかかると熱割がおこりやすくなっている。

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