ケイミュー(大阪府大阪市)の野浦高義社長は、4月の就任後初めて2014年度の業績や今後の経営方針について発表した。

新工法は既存屋根の上から「ROOGA」を施工できる
同社の14年度の連結販売実績は、前年度比4.1%減の1219億円となった。増税による駆け込み需要の反動が要員。おおよその内訳は、外壁材640億円(5割強)、屋根材250億円(2割強)、雨とい200億円(2割弱)とその他サービスになる。15年度計画では、さらに14年度比4.5%減の1164億円と設定された。
この目標について、野浦社長は「当社の主要市場である新築着工数は依然として厳しい状態です。昨年は雪害による雨とい特需がありました。1月には価格値上げもさせていただきましたので、雨といは他が減収減益の中、前年比10%増と売り上げを伸ばしました。今期はその分を落とした数字となっています」と語った。
同社は、小森隆前社長時の2013年に、中期計画「KMEW WAY」(~23年)を発表し、その中で"2018年度に売上高1500億円"を目標としている。
「新築住宅の落ち込みを考えれば、当社の売上高も市況並みに18年度は1000億円まで下がる可能性があります。そこを500億円分上げるために、リフォーム等の市場への積極展開は、非常に重要と考えています。日本の将来を見れば、リフォームにどれだけ真剣に取り組むかが、勝ち負けにつながると思っています」(野浦社長)
同社は今回、軽量セメント瓦屋根材「ROOGA(ルーガ)」について、重ね葺き工法「RE住(リジュー工法)」の開発を発表した。これは既存のスレート屋根材をはがさずに、上から「ROOGA」を簡易施工できるため、費用、日数も短縮できる。
「当社の製品の中でも、『ROOGA』は金属サイディングとともに、非常にリフォームにマッチングした商品です。その他にも、耐震、断熱、改修工法の技術開発を進め、国の施策をうまく利用した事業活動、営業活動を行っていきたいと思っています」(野浦社長)
「ROOGA」は現在、新築とリフォームで半々の割合という。新工法の開発により、今年度、1.5倍の売上高拡大を狙う。

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