お風呂や洗濯に使う水も塩素や有機化合物をろ過した水にする―そんな浄水器「にいみフルハウス800」が話題を呼んでいる。

「にいみフルハウス800」
商品の大きな特徴は、商品を水道の元栓近くにつけることで、家中の水を浄水する点だ。飲料水はもちろん、肌に直接触れるお風呂、温水洗浄便座の水も浄水した水に変わる。肌の弱い人がいる家庭などからの需要を見込む。
「近年は水栓やキッチンの構造から浄水器がつけにくくなっています。それもにいみフルハウス800を開発したきっかけの1つです」(小林希用志社長)
同社は平成3年に創業。ゴルフ場を営む親会社の大成産業が、少ない農薬で芝育成を行うため開発した技術から同浄水器は生み出された。商品名にある「にいみ」は岡山県にある新見市を指す。「医者いらずの水」と呼ばれる同地域の湧水を調べ、浄水器で再現した。
「家中の水を浄水するとなると1日800リットルから1トンの浄水が必要です。浄水能力を保ちながら水圧が落ちないようにしている点も特徴です」(小林社長)
現在の「にいみフルハウス800」の販売台数は年間約200台。商品価格は本体34万5600円、取付費約6万円。1年半~2年に1回のカートリッジ交換が必要。
同商品の大型タイプは大和ハウス工業のアパートや病院でも採用されている。リフォーム会社や工務店を通じての拡販を見込んでおり、販売先を募集中だ。

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