デザイン性の高い小窓を取り入れた住まいが増えている。組み合わせによって、室内や外観の雰囲気を自在に変えることができる。一体成型で洗練されたフォルムで、窓としての性能も高い。
丸窓を曲線状に並べれば躍動感が生まれる
写真提供/LIXIL
菱形をまとめてひとつの大きな窓のように見せることもできる
写真提供/LIXIL
インテリア性の高い小窓
これまでの窓といえば、採光と通風のための大きい四角形が主流であった。最近では、アクセントとして用いる小窓が増えている。小さなものでは幅30cm程度からあり、そのデザイン性の高さから、インテリアの一部とも言える。
丸型やひし形、スリットなど種類やサイズが豊富で、住宅の雰囲気に大きな影響を与える。
縦型スリットと合わせても新たな表情が出せる
写真提供/三協立山
異なる形や配置で個性をプラス
小窓は組み合わせ次第で、印象を自由に変えられる。シンプルなデザインでも、円や四角形の配置で、住まいに新たな個性を追加できる。室内側からだけでなく、家の外観にもアクセントとなるのだ。
ワンポイントとして使う、ライン状に並べる、複数の小窓をまとめる、形や大きさの異なる窓を組み合わせる、などが考えられる。遊び心を持たせて選ぶと、住居の表情が引き出せる。
組み合わせる窓の形が異なっていても、同メーカーの製品ならフレーム幅や窓幅が統一される。全面に一体感が出て、内外どちらから見ても違和感ない仕上がりとなる。
開閉できないFIX窓の他に、安全な幅だけ開く小窓もある。ハンドルはフレーム内に収まるデザインが多く、すっきりした印象に仕上がる。
一体成型で後付けも簡単
一体成型により窓フレームに継ぎ目がない窓もある。小さくてもガラス面を広くとることができ、採光面積を確保できる。フレームのすっきりとしたデザインは、どんな住宅にも合わせやすい。
樹脂パーツとLow-E複層ガラスの樹脂一体成型
デザイン性に加え、窓の断熱性も高い
写真提供:YKK AP
大きな窓を後から増設するのは構造上難しい場合があるが、小さな窓であれば比較的容易。ガラスとフレームの一体構造なら施工性が高い。
大きな窓には開放感があるが、小さい窓からは外の景色が切り取ったように見え、室内に広がりが生まれる。手軽に採光と個性を両立できる。

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