遮熱と断熱、太陽光の反射と通気で熱を伝えない構造
軽量で重ね貼りもできる金属サイディングは、省エネにも役立つ。内部にウレタンフォームなどの芯材があり、断熱性能が高い。さらに、表面に遮熱効果のある塗装を施したものなら、太陽光を反射する。暗色系の外壁でも効果を発揮。日射による温度上昇を抑えるには、外壁内に空気を通す構法もある。
■主な外壁材の熱伝導率
モルタルより、金属サイディングが50倍ほど熱を伝えにくい結果が見られる
画像提供/日本金属サイディング工業会
芯材のウレタンが断熱
軽量で施工性が高く、リフォームにも適した金属サイディング。室内に熱を伝えにくい構造で、省エネ性能も高い。
金属サイディングは内部の芯材にウレタンフォームなどが含まれ、他の外壁材と比べて断熱性能が高い。モルタルの熱伝導率は約1.3W/m.kなのに対し、金属サイディングでは約0.026~0.14W/m.k。その差は10倍程度。さらに、金属サイディングは薄型だ。同じ率の断熱効果を得るためには、モルタルは金属サイディングの50倍ほどの厚みが必要になる。
断熱性が高い外壁なら、室内の熱は流出しにくく、外の暑さ寒さが入り込むのを防ぐ。冷暖房の効率が上がるので光熱費を抑え、生活環境の快適性を高められる。

金属サイディングの内部にはウレタンフォームなどの芯材があり、断熱の役割を果たす
画像提供/福泉工業

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