イタリアで開催された世界最大規模の展示会「第55回ミラノサローネ国際家具見本市」は37万2151人の来場者数を記録し、大盛況のなか閉幕した(2016年4月12~17日)。今回は同時開催されたキッチン・バスの見本市「EURO CUCINA(ユーロクチーナ)」も含め、目立った最新商品をリポートする。
ミラノサローネは、世界中から住宅関連事業者が集う国際色豊かな展示会だ。今回は海外からの業界関係者の来場が全体の67%を占めた。
「EURO CUCINA」ではキッチン展示が120社、キッチン設備機器が40社、バス・洗面が200社となった。
日本からはオリジナルの水まわり設備の開発を手掛けるサンワカンパニー(大阪府大阪市)も初出展し海外から注目を浴びた。「斬(ZAN)」という日本らしいネーミングと得意のスタイリッシュなデザインで仕上げた。
サンワカンパニー
メードインジャパンの技術力
「斬(ザン)」「奏(カナデ)」を発表
ミドルキッチン「斬(ZAN)」
日本の企業で今回初のミラノサローネ、ユーロクチーナに出展した同社は、ミドルキッチン2点とコンパクトキッチン2点を展示した。
ミドルキッチンの「斬」はメードインジャパンの技術力を表現した製品。その名の通り刀でスパっと切ったようなデザインだが、天板はステンレス製、扉はアルミ製と素材を使い分けることで優しさも表現している。東大阪の工場で製作、表面に和紙の趣を出す加工が施されている。
奏(KANADE)
現地で今回評価が高かったのはコンパクトキッチンのデザインと技術力の高さ。同社ではミラノサローネに出展したメーカーとしてアジアへ業務拡大を狙う。
コンパクキッチン「セラジーノ」

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)10,11面
-
1654号(2025/06/23発行)8,9面
-
1654号(2025/06/23発行)6,7面