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ツクルバ、空き物件「人が集う場」に次々変身

ツクルバ、空き物件「人が集う場」に次々変身

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パーティー会場専用のリノベを推進

 空きビルや店舗をリノベーションして、人の集う「場」を次々と生み出している企業がある。ツクルバ(東京都渋谷区)だ。中村真広代表取締役CCOに同社ならではの取り組みを聞いた。

hacocoro

ツクルバ hacocoro パーティーを盛り上げるために必須となる、スペース、フード、プランニングの3つを一括して提案するサービス。グループ会社のアプトが運営する。リノベーションしたパーティ専門の会場として、専属のプランナーが顧客と一体になって、企画から準備、当日の演出までサポートしている。物件の広さは200平米前後が平均。スケルトンまで解体するのではなく、元の良さを極力生かすデザインを心掛けている。

 現在は12拠点展開している。

赤坂、横浜などに12拠点

 ツクルバならではのリノベーションといえるのがパーティーの「場」を生み出す「hacocoro(ハココロ)」事業だ。

 これは主に飲食店が抜けて、空室になった物件をパーティー専用の会場として改修するという取り組み。例えば、結婚パーティーや誕生会、歓送迎会や企業の研修会など、様々なイベントに利用できるスペースとして再生。現在は、赤坂のPLAIDS、横浜のClob675など全国に12拠点もある。

 ユニークなのは、単に空間をリノベーションするだけではない点だ。ハココロでは、利用者が参加して楽しめる工夫を盛り込んでいる。それは、飲食とイベントの企画・準備・演出など、フードやプランニングまで提供する点だ。

 どうしてこのようなパーティー会場のリノベーションを行っているのか。中村CCOは次のように話す。「一般的には飲食店を貸し切ってパーティーを行うことが多いのですが、これですとステージがない、家具が動かない、スクリーンがないなどデメリットが多く、満足できるイベントにするのは大変難しい。しかし、ハココロではパーティー用に会場を作っているので使いやすく、盛り上がりやすい」

 立地が多少悪い空き物件も再生できると中村CCOは語る。「駅から離れた場所にある飲食店ですと、修繕を行わなければ、古くなり、さびれて客足が遠のくんです。しかし、パーティーといった用途であれば、駅からの距離はそこまで重要じゃなくなるというところもポイント」(中村CCO)

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