「建設の世界を限りなくスマートにしたい」。建設業務のITサービスの開発・販売を手掛けるコンコアーズ(東京都港区)が新サービスを2月中にリリースする。サービスは工事現場の写真管理を効率的に管理できる「Photoruction(フォトラクション)」。昨年10月から業者とのテスト運営を開始していた。
工事現場の写真をスマホで撮影、クラウド上で一元管理できる
フォトラクションは工事現場の管理を行う際に必ず発生する写真撮影業務を効率化するサービスだ。主にゼネコンや工事業者向け。写真撮影は工事黒板に工事内容や工事場所を書き、それとともにデジカメで現場を撮影するのが一般的。撮影した写真は事務所に戻ってからパソコンに取り込み、報告書作成に取り掛かるという流れだが、中島貴春社長はこの従来のやり方に非効率さがあると指摘する。
「例えば事務所に戻ってから報告書を作るのも時間がかかりますし、出来上がった報告書も紙なので、後々その資料を探すときに時間と手間がかかる。そういう非効率さを改善したのがフォトラクションです」
フォトラクションの現場写真管理はより効率的だ。まずスマホに導入された専用アプリをタッチすると、関わっているプロジェクトがでてくる。今から撮影しようとしている現場のプロジェクトを選び、カメラが起動したら現場を撮影。画面上に表示される「デジタル工事黒板」に必要な情報を入力すれば、そのまま写真はクラウド上にアップロードされる。プロジェクトメンバーにリアルタイムで共有されるため、オンライン上でチェックが可能となり、現場管理業務が短縮されるというわけだ。撮影日や撮影者などで画像をソートすることもでき、必要な現場写真をすぐに探し出しやすいのもメリット。さらにアルバム作成というボタンを押せば、PDFやエクセルベースでの工事写真台帳が完成。紙で管理したい場合はプリントアウトすれば問題ない。

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