サニックス、太陽光から防蟻へシフト

11万件のOBから15億円超

　ピーク時は太陽光発電関連の事業だけで年間約722億円を売り上げていたサニックス（福岡県福岡市）。電力の固定価格買取制度の変更によって、同事業の業績が大幅に減少した同社では、防蟻およびリフォーム事業に注力することで会社全体の業績回復を図っている。同事業の中核を担うHS事業部でリフォーム事業を担当する飯盛武朗執行役員にリフォーム強化による成長戦略について話を聞いた。

■セグメント別売上高・営業利益率の推移

11万件のOBにアプローチ

　同社のリフォーム売り上げの9割以上は防蟻OBからの依頼だ。現在、約11万件のOBを抱え、その平均築年数は30～40年とリフォーム適齢期となっている。これらのOBに対しては、年に1回の無料定期点検を実施しており、それをきっかけに年間15～16億円をリフォームで売り上げている。