ナチュレホーム(福井県鯖江市)は今年1月、元気会社・リフォーム1から現在のナチュレホームに商号変更した。2011年2月に新築部門となるナチュレデザイン建築設計事務所を開設し、また2012年6月には不動産部門も立ち上げることから、社名から「リフォーム」を除いた。また、新築では"自然素材の家づくり"を主軸とするため、「ナチュレ」を社名に盛り込んだ。坂井努社長は「近い将来、リフォーム、新築、不動産の売上高をそれぞれ3分の1ずつにし、現在の年商3億円を5年後10億円にしていきたい」と話している。

事務所内の商談スペースも改装
売上高アップの方策として"大型リフォームへの転換"を積極的に図っている。坂井社長によると、板金業からリフォーム業に転換した2006年当初こそ屋根や外壁塗装の工事が多かったが、2年目以降は水まわりと改装工事が徐々に増え、昨年時点で平均工事単価は150万円となった。さらに今年に入り、チラシを一新。新築・リフォーム・古民家再生・外壁塗装と4種類作成したり、雑誌に大型物件の施工事例を掲載したりしたことが奏功し、単価は500万円前後まで一気に跳ね上がった。
「同業者との話から、うちの工事単価は他社よりずい分高いと感じていました。それならば高い工事に特化してしまおうという発想です。今までは小工事でも何でもどうぞーでしたが、大型改修を選んで引き受ける方針に切り替えました。よってチラシも"イメージ広告"に。また、商圏も広げるのではなく、10万世帯から6万世帯へ狭めました。何だか、他の業者さんと反対、反対を行っていますね」(同社長)。
新築でもすでに4棟を手がけ、今年は10棟完工を目指す。一方、不動産の免許を現在申請中で、今後は中古住宅をはじめとした不動産仲介事業にも着手する。

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