年間40万戸ペースで
今年10月、2009年10月に施行された住宅瑕疵担保履行法から10年が経過し、保証期間の満期を迎える「瑕疵保険切れ」住宅が出始めた。その数は年間40万戸ペースで増え、この先10年間で400万戸を超える見通しだ。満期後も引き続き独自で保証する会社がいる一方で、リフォーム会社にも新たな顧客を創出するチャンスがありそうだ。
住宅瑕疵担保責任保険の年度別加入件数
この問題は、瑕疵担保責任保険が10年の満期を迎えたあとで施工ミスが発覚したとき、施主が工務店に保証を求められないことだ。国土交通省のレポートでは、「新たに保証責任を引き受ける住宅事業者が存在しないことも考えられる」と懸念が示されている。そのため工務店には、保険切れ住宅のオーナーへの継続したサポートが期待されている。
工務店の中には保険切れ後も「毎年定期点検をして、住宅を保証します」とアフターフォローを強化する企業が出てきている。福岡県福岡市を拠点に年間100戸の新築注文住宅を供給する健康住宅だ。同社は「保険切れ」の問題を、より新築やリフォームを伸ばす商機と見ている。

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