【業種別リフォーム売上ランキング2019・総合リフォーム部門】1位のニッカホームグループ、人を育てるために戦略を次々展開

ショールームにカフェ、来店の敷居下げる

「総合リフォーム」部門でトップに輝いたのはニッカホームグループ（愛知県名古屋市）だ。前期比14％増の好調で、売上高350億円という圧倒ぶり。人を育てるという一つの目的に対し、さまざまな戦略を展開している。

榎戸欽治 会長

採用人数、前年度2.5倍の100人

同社は独立系リフォームの最大手だ。エリアによる分社化や、給湯器専門交換店「大問屋」などユニークな取り組みを展開している。

現在、同社が注力していることは店舗集客。これまで積み上げてきたセルフカフェ事業のノウハウを生かし、ショールームにセルフカフェを併設していく。同社のグループ会社・マニカホームでは既に1軒オープンしており、年内に大阪、来年2月に静岡でオープンする予定。取り組みの目的について榎戸欽治会長は、エンドユーザーがショールームに来る敷居を下げたいと語る。「カフェを取り入れることで、地域の人が来てくれるお店にしたい。また、足していくことで新しい物が生まれるのではないでしょうか」

また、採用活動にも力を入れている。昨年度の新卒採用約40人に対し、今年度は2.5倍の約100人という大きな伸びを見せた。その成功の要因には会社説明会の方法にある。これまで、ビルの一室などを借りて実施するという一般的な方法だったが、今回、同社が運営するレンタルスペース「ウッドデザインパーク・レジャックストア」で実施。説明会終了後、昼食やお菓子を一緒に食べながら雑談する時間を設けたことで大きな成果を得ることに成功した。