3年で年商3倍の6.9億円に
造作家具を含めたリフォームの提供で業績を急拡大させたのがキッチンワークス(北海道札幌市)だ。同社は廃業する家具工場より工作機械を買い取り、社内で造作家具の製造を開始。3年前、2億円だった年商は6億9000万円まで拡大した。成約率や客単価の拡大、施工の効率化など多方面で効果が出ている。
同社が造作で作った壁面収納
造作家具専門のサイトで集客
「壁一面に収納を取り付けて、テレビやオーディオもサイズを合わせて収めたい」。ある50代の男性から寄せられた依頼だ。家具量販店の既製品ではぴったり収まらず、さらに収納箇所も少ない。ガラス扉も欲しい。要望が多岐にわたっていたことから、男性は「札幌オーダー家具工房」のサイトから製作の依頼を申し込んだ。
これは同社が運営するオーダー家具専門のサイトだ。1日600件の閲覧がある。同社は男性からの依頼を受けて、34カ所も収納スペースがある壁面収納を製作した。また、男性はガラス食器なども飾りたかったことから、一部をガラス扉にしてLEDのダウンライトを照明として、収納に取り付けた。価格は200万円。家具店に依頼した場合は300万円にもなることから、リーズナブルなサービスになった。
「リビングを飾りたい、もっと収納スペースを作りたいというニーズはたくさんあります。しかし、一般的なリフォーム店では大掛かりな造作は手間もコストも難しい。当社は自社の工場で自前で作りますので、細かなニーズに対応できるんです」(荒井俊吉社長)

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