マンションリフォームに特化した提案を行うメイカイ(千葉県浦安市)はメーカー品を使わないオリジナル性の高いリフォームを訴求することにより平均200万円の受注を獲得、時には3000万円の大型受注に成功している。
同社は平成11年に千葉県松戸市で建材流通業者としてスタートし、設立4年目からリフォーム事業への取り組みを開始した。提案エリアは橋本廣一社長の住んでいる新浦安駅前のマンション周辺、自転車15分圏内とし、提案対象先は築12年以降の1万7000世帯となる。変わっている点は事務所が橋本社長の居住する560世帯のマンション1階スペース(アルファールーム)を利用していること。住民として社長自らがリフォーム体験者である上、事務所が近くにあることで、住民から大きな安心感と信頼を獲得している。
また、建築家を紹介するVC、アイシーリンクの「リフォームECO」に加盟し、建築家が行う設計を取り入れている点も強みだ。
「このあたりの住民は所得の高い方が多く、建築家が設計する既製品にとらわれない住まいへの憧れがあります。今は工事の10件に1件はこうした建築家が入るリフォームです」(橋本社長)
建築家が絡む受注は平均単価が300万円ほど。時にはマンションでありながら2500万円、3000万円といった受注も入る。
「今、マンションは大規模改修などにより、外を100年もたせる考えが普及してきました。これからは室内を生きたものにして100年もつ住まいにすることが必要だと思います」(橋本社長)
現在のリフォーム売り上げは1億5000万円。今後は建材販売事業を行ってきた松戸でもマンションリフォーム提案を本格化するとともに、新しい拠点の開拓も視野に入れている。

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