《コロナに負けないリフォーム経営 ~業務効率化編~ (1)》ecomo、2年半前にペーパーレス化から取り組む リモートワークでコロナにも対応
コロナに負けないリフォーム経営 ~業務効率化~ (1)
新型コロナの感染拡大で、テレワークが推奨されるなど働き方改革が求められてきている。特に重要なのは、業務の無駄を無くし、効率化を図ること。テクノロジーを活用し、移動時間を効率化したり、プランをデジタルで共有したり、さまざまな改革が始まっている。
タブレットで紙を追放、ペーパーレスから開始
神奈川県を中心に新築・リフォーム事業を行うecomo(藤沢市)は2年半前から業務および事務所の大改革を行なってきた。まず行なったのが、事務所のペーパーレス化だ。図面や帳票など紙ベースで業務を行うことが多い住宅会社にとっては、非常に大きな改革と思われる。
同社が行なったのは社員へのiPadとアップルペンシルの配布。それに伴い、会議や打ち合わせでのメモ帳等の紙への記録を一切禁じた。
「最初は戸惑いの声がありました。ですが、タブレットに手書き感覚で記入できることがわかってからは全然問題になりせんでした。その次に取り掛かったのが、業務に使う図面などのクラウドサーバーでの共有でした」(中堀健一社長)
スマート化成功には取り組む順番が重要
業務効率化を考えた際に、色々とやりたいことが出てくるが、その施策を実行していく順番が重要だという。いきなり事務所の社員たちが所定の席を持たずに仕事を行うフリーアドレス化をしようと思っても、紙ベースで仕事をしている場合、人の移動に伴う荷物の移動が大量になりうまくいかない。
ペーパーレス化に成功し、仕事に必要な資料がクラウドサーバーに集中させられている場合、特定の席で仕事をする意味はなくなる。社員用のロッカーも小さく済み、タブレットとノートパソコンを持って移動すればどこでも仕事ができる環境を実現する。その段階で事務所のフリーアドレス化を行うことが重要だという。
ペーパーレス化により、社員の荷物は少なくなり、移動も容易に。ロッカーも小さくて済むようになった

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