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◆志賀塗装、中古住宅リフォームで初年度3億円の受注に
中古住宅の「専門店」、若者に人気
水まわりリフォームや塗装を中心に手掛けている志賀塗装(福島県いわき市)は、昨年2月、中古物件を仲介し、リフォームして提供する専門店「わが家」をオープンし、2020年10月期に約3億円の受注に成功、1億円を売り上げている。初年度にもかかわらずこれほどの受注ができた理由は、平均リノベ単価800万円の工事を、戸建てを中心に年40件手掛けることができたから。リノベ粗利は35%以上。高額なリノベ工事を多く受注するためには、新築住宅の購入を諦めつつある人たちに対して中古+リフォームという選択肢を提供したことだ。
【レポート/編集部 山蔦和磨】
月6万円で自分好みにカスタマイズした住宅を購入できる
月6万円でリノベ提供
わが家のターゲットは、広い戸建てに住みたいが新築を買うほどの予算が十分にない賃貸住まいの若年層。世帯年収300万円から400万円ほどの20代から30代だ。この層に対して、中古物保、アフターまでを提供するものだ。不動産屋とリフォーム屋が組み合わさったようなビジネスモデルだ。実際、購入される中古物件は1200万円、リノベが800万円で、合計2000万円ほどの予算で、リノベ住宅を手に入れられる。ローンを利用することで、月々6万円から6万5000円という賃貸家賃並みの金額となる。新築並みに奇麗で自分好みにカスタマイズした住居が手に入れられると好評だ。粗利は35%から40%に設定している。
事業成功の鍵となったのが、知名度を高めるための派手な店舗だ。赤い看板には「中古住宅専門店」と大きなフォントで、中古住宅を販売する店として他の不動産会社と差別化を図る店にした。交通量の多い大通りに面した立地に建設オープン前から注目を集めていた感触があると志賀晶文社長。
「毎月の来店客の中の3分の1は通りすがりの人なんですよ」(志賀社長)。これに加えてチラシを月に7万5000枚配る。内容は同時期に開催しているイベントの案内が主だ。例えば、直近ではいわき市内の中古住宅、マンション800件を一挙に紹介するイベントを紹介している。特に賃貸住宅が多いエリアを中心に配布している。

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