リフォームサイト「オネストライン」、ウェブ集客のみで月150件の引き合い

創業5年で5億円視野に

創業わずか5年、オンライン集客のみで今期年商5億円を見込むリフォーム会社が出てきた。神奈川県横浜市のNSJだ。「リフォーム業界の常識を変えたい」。多田奈里社長は、独自のビジネス手法で業界に風穴を空ける。2020年7月期の年商は3億5000万円。コロナ禍にも関わらず、問い合わせ件数は増している。

【リポート／編集部　芦原拓】

ウェブサイト「オネストライン」のトップ画面。にぎやかだが、水まわりに特化し、施工費込みの価格表示が明瞭でわかりやすい

引き合い数は月約150件

水まわりのリフォームを取り扱うNSJのウェブサイト「オネストライン」が人気だ。同サイトを通じ、引き合い数が月に約150件。うち7割が受注に至る。

人気の理由は、割安感がある価格をわかりやすく表示していること。例えば、施工費込みのパック価格を、くまなく表示。住設単体ではメーカー希望小売り価格から、最大70％オフの価格を打ち出す。その上で、さらに施工費を足した金額も載せ、「激安ナンバー1宣言」としている。

同社の最も売れている商材はユニットバスで、売り上げの6割を占める。人気商品は、LIXILのアライズ。例えば、Zタイプの1616サイズがメーカー希望小売価格98万4500円に対して32万4885万円。施工費を足し、計63万2000円で販売している。