「無印良品」を展開する良品計画グループ(東京都豊島区)で、住宅事業を行うムジ・ネットと団地の管理等を行う都市再生機構は、共同で進めている団地のリノベーションが完成したと発表した。


シェアハウスタイプ(写真上)と対面キッチンを配置したタイプ(写真下)
リノベーションされた物件は、大阪府豊中市にある昭和41年に竣工した千里西町団地内の2室。床・壁を白く塗装し、床面は畳表を麻で仕上げた建材を使用。また、無印良品の収納や家具をレイアウト。「デザインの特徴は白を基調にし、素地、素材感を生かした無印良品ブランドの商品コンセプトに沿ったもの。『使えるものは無駄にせずに再利用する』という設計コンセプトがあり、リフォームのコストもかなり抑えることに成功しています」(都市再生機構西日本支社住宅経営部ストック活用・ウェルフェアチーム、土井睦浩主幹)。
新築のように完全に再生するのではなく、所々に既存のタイル壁、クロス、柱・梁・桟などが解体されずに残されている部位があり、団地の歴史を感じられるようになっている。
間取りも大きく変えた。4Kタイプの1室は、若者同士のシェアハウスとして再生。もう1室は間仕切りを撤去。3Kから1Kタイプへと変更。対面型キッチンも配置した開放的なリビングダイニングを実現した。
「URの団地は築40年以上の古い物件が増えてきており、いかに再生していくかということが課題。50歳以上の入居が多く、活性化させていくには若い人に入ってもらいたい。コラボレーションを通じてイメージアップを図って行きたいです」。

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