リフォーム業界の実態を明らかにする企画。今回のテーマは「現場調査」の3回目。外装とバスについて各社どのように現場調査をしているのか、6社に調査した。
《質問項目》
(1)リフォーム売上高
(2)平均単価
(3)現調時間と時間配分
(4)現場調査時に持っていくツールは?
(5)現調の結果を何にどう記録する?
(6)現調時にどんなITツールを使うか?
(7)現調時の測り忘れを防止する方法は?
(8)写真の撮り方や撮り忘れ防止の方法は?
(9)測り忘れ以外で、現調の際に起こるミスやトラブルにはどんなものがあるのか?
(10)施主への配慮や徹底しているマナーは?
SAKAI
大事なのは、現調後の30分、会話をして「おせっかい見積もり」出す
SAKAI(大分県大分市)が現調時に重視しているのは、顧客との関係性づくりだ。
現調時は複写式のシートに調査結果や会話の内容を記して、顧客に控えを渡すようにしている
同社のリフォーム売上は前期比8000万円増の3億8000万円に増加した。その理由のひとつは、現調時に顧客と会話を重ねる上で、より単価の高いリフォームを提案できるようになったことだ。
寸法を測ることや、型番を調べること、写真撮影など、「純粋な現場調査」にかける時間は30分ほどだ。同社では、そこからさらに顧客と会話をする時間をさらに30分以上、設けることを徹底している。もちろん、そのために時間を取ることを、前もって顧客から了承を得ておくことが前提だ。
例えば、顧客はバスのリフォームについて相談したが、話をしているうちに、「家のなかの段差に引っかかるケースが増えた」という困りごとがあることが分かった。社員はその情報を持ち帰り、玄関の段差を撤廃したり、手すりを付けるリフォームの見積もりを加えて出したところ、「そうそう、そういうところが困っちょったんよ」と、顧客もその提案を喜んでそれを受け入れた。

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