単価500万円以上のリフォームを80棟受注するエンラージ(東京都八王子市・年間6億2000万円)の販促は、8割がウェブだ。リフォームの平均単価は750万円で、新規顧客が全体の9割を占める。新規顧客から高額受注をコンスタントにもらうために、同社が重視するのは、情報を「オープンにする」ことだ。
ウェブ販促で500万円超が年80棟
店舗では20種のドリンクでおもてなし
自社HPで施工事例に力を入れる。価格や図面なども掲載
なかでも施工事例に最も力を入れている。ビフォーアフターの写真はそれぞれ5〜10枚に及ぶ。築年数や価格、工期をもれなく明記するほか、事例によっては間取り図のビフォーアフターやデザインパースなども掲載。さらに、こだわりのポイントを5つほど記載し、施工担当者の顔写真と500文字ほどのコメントで締めくくられている。
例えば、築45年の鉄筋コンクリート造の家をリノベーションした事例では、かかった費用が3650万円、工期は約5カ月、ポイントとして「美術館を思わせる内装デザイン」、「光を採り込む円形のトップライト」などを謳い、一級建築士の担当者によるコメント欄には「難易度はトップクラス。時にはお叱りを受けたが、最終的には大満足で涙が溢れた」というような本音やエピソードが書かれている。これが消費者の心を鷲掴みにする。

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