新型コロナ感染拡大から約2年。この間、本業一本で勝負する事業構成から脱却して、別の柱を増やそうとしてきたケースが目立った。中でも新築を中心とする工務店は、リフォーム事業を強化し、2本柱経営を推進する動きが目立つ。2社にその戦略を聞いた。
【リポート/編集部 高田遥介、後藤梓】
2ブランドで別集客
ホームページは2つ用意し、ブランドイメージを作り上げている
戸建て分譲住宅を年300戸受注し、会社全体売上高が120億円の敷島住宅(大阪府守口市)。OBフォローを軸にリフォーム事業を強化したことで売上高は前々期比10%増の4億1000万円と伸びてきた。件数は381件で、これも110件以上伸びている。外装、水回りが多く、各30%ずつを占める。500万円以上のリノベーションは20件で、6件増やした。受注率も78%で、OBからの受注では相見積もりはほぼない。
これだけのリフォームを受注できる仕組みは、2つのウェブ集客とOBフォローにある。
リフォームブランドを2つ設け分かりやすくした。水回り、外装リフォームは「リストア工房」、リノベーションは「STAY GOLD(ステイ・ゴールド)」と別々のホームページを用意。チラシはうたず、ホームプロやSUUMOなどネットだけで集客を行う。共に1年半前に設けた。

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