メーカーショールーム、どう活用する?
住設見学ツアー「楽しく・正直に」
懸念点わかる質問も
リフォーム売上高6000万円のアトムビルド(岡山県岡山市)は、設備交換を伴うリフォーム工事の場合、受注に繋げられるよう必ずメーカーショールームに来場してもらう。
同社は橋本政勝社長が1人で営業活動や施工管理を担う。多忙ながらお客さんがメーカーショールームに足を運ぶ際は、橋本社長も同行する住設見学ツアーを実施する。
「メーカーショールームは普段買い物のついでに行くような場所ではないので、お客さんにとって敷居が高いです。だからこそ普段目にしない多くの住設機器を前にすると、リフォームに興味を持っていただける。その際『楽しく・正直に』をモットーに店舗を案内し、より意欲を高めてもらいます」と橋本社長は話す。
ショールームでは、まずは常駐しているアドバイザーに商品の説明をしてもらう。次の商品に移る前に、橋本社長からお客さんに代わってアドバイザーに質問をしていくのがこだわりだ。質問内容は、メンテナンス方法や保証期間について、壊れやすい箇所についてなど。
「アドバイザーの方は説明がわかりやすいですが、やはりいいことしか言いません。本当は知りたいけど自分では聞きづらい点や、そもそも質問としてすら思いついていないけど重要なことを、プロの視点で考え聞いていきます。デメリットや懸念点なども含め全て洗いざらい知ってもらい、信用に繋げます」と橋本社長は強調する。
1つのショールームの滞在時間は、約1時間半だ。
また複数のメーカーで比較しながら検討できるよう、2~3メーカーのショールームを回ることがほとんど。例えばキッチンの場合は、場所が近いクリナップとTOTOを同日に訪れ、LIXILを別日に設定。当日スムーズにスタッフから説明してもらえるよう、問屋を通じメーカーショールームの予約も必ず行う。
当日も現地集合ではあるものの、集合場所に迷わないようLINEでGoogleマップ上のショールームの住所を連絡する。
「メーカーショールームは、一度リフォームの要望のヒアリングをした後に、足を運んでいただきます。実物を見てもらい商品情報を知っていただいた方がどの設備にするか決めやすく、その後の本格的な現調や見積書を作成するリアルな話を進めやすくなります」(橋本社長)
橋本政勝 社長
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