リフォームビジネスにとって欠かせない住設・建材メーカーとのお付き合い。大手のショールームが周囲にあれば、大きなシナジーが見込めるに違いない。各社がどのように活用しているのか。3社の事例を紹介する。
メーカーショールーム、どう活用する?
徒歩3分のTOTOと連携、自社はメーカー住設置かず差別化
周辺に点在するメーカーショールームと、大手メーカーの住設建材を置いていない自社ショールーム。双方の活用により、消費者のあらゆるニーズに応えているリフォーム会社がある。マンションのリノベーションに強いアンビアンス(京都府京都市・年商2億2000万円)だ。売上のうち約半分を平均単価500万円以上の工事が占める。自社のデザイン設計力をアピールするために、2年前に京都の中京区にショールームをオープンした。ただしそこには大手メーカーの製品は置かず、オーダーキッチンや造作家具などを展示している。
一方、自社の周囲には徒歩圏内にTOTO、LIXIL、タカラスタンダード、トーヨーキッチンスタイルのショールームが点在。徒歩でTOTOは3分、LIXILは5分の距離だ。これらのメーカーと連携することで、顧客の予算や希望するデザインなどに応じた提案を行っている。
例えば、水回り住設を一新したいという顧客にヒアリングしたところ、現在のバスの浴槽はスペースが大きくお湯が冷めやすい、トイレの手洗い部分は水はねが多い、といった悩みを抱えていることがわかった。そこで同社は、冬でも暖かな床が特徴のバス、手洗いスペースが大きめのトイレ、さらに造作のタイルをアクセントに加えた洗面化粧台などの水回り4点を主体とするプランを作成。

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