実態調査5回目はキッチンの「見積もり」。成約可否の決定打となる重要な仕事だ。3社の事例を紹介する。
リフォーム業界実態調査
見積もり編
細かさで信頼確保、値引き減
養生の内容まで細かく記載。価格の透明性を担保し、信頼を獲得
他社なら見積書に「〇〇一式」と大雑把に記載するところが、項目をこと細かに記載することで信頼を得ているのがイズ(大阪府堺市)だ。同社が過去半年で見積もりを出した件数は、1077件。うち約6割が成約に至った。同社では粗利率を35%に設定しており、これを可能な限りで維持。そのためになるべく、値引きに応じないことを重視している。
同社が心掛けているのは、見積書に細かく記載することだ。例えば、養生ひとつとっても「養生一式」とせずに、養生テープを何巻使うか、養生ブルーシートが何本か、プラスチックベニヤが何枚か、といったところまで明記する。
「売上を重視して即決でご契約いただくために、粗利率を2割台に落とすようなことが多くありました。ですが、値引きをすると他社との相見積もりに追われるばかりになってしまいます。段階を踏み、信頼を得たうえで受注することが大事です」と取締役の山本成美氏は説く。

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