500万円以上のリフォーム受注件数が最も多い企業は住友不動産グループ(東京都新宿区)だ。件数は7303件で2位の約5倍と、大きく引き離した。本紙では500万 円以上のリフォームを手掛けた事業者の年間受注件数をランキング化。
住友不動産、7303件で首位
リノベーションに特化したブランド「新築そっくりさん」を手掛ける住友不動産が首位を獲得した。件数は7303件で、前年の6320件に対して983件の増加だ。中古マンションや持ち家の断熱性や耐震性を高めたい、という全国の消費者ニーズに応えた結果だ。事業責任者の加藤宏史取締役専務執行役員は、「とくにマンションにおいて、中古を買ってリフォームをしたいというニーズや、リフォームで生活をより良くしたいという引き合いが増した。断熱など消費者の性能向上への関心も増えている」と話す。
続く2位には大和ハウスグループ(大阪府大阪市)が1426件でランクイン。傘下の大和ハウスリフォームの戸建てリフォーム売上高557億円のうち8割は大和ハウス工業のOB顧客からの注文が占める。同社が現在、力を入れているのは、このOB顧客1人あたりの単価を上げること。今年、社長に就任した福島斉氏は、外装リフォームに追加する形で、「例えば脱炭素や災害時を見据えた太陽光や蓄電池の提案を強化したい」と打ち明ける。3位にもパナソニックホームズ(大阪府豊中市)と大手ハウスメーカーが名を連ねた。
リノべる、707件で5位
750件で4位に入ったフレッシュハウス(神奈川県横浜市)も、リノベ専門部署を作るなどして近年、大型リフォームの販促に力を入れる会社のひとつ。リノベーション協議会の「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」で総合グランプリ、ルームクリップの「RoomClip全国理想の住まいコンテスト」で最優秀賞を受賞するなど、その成果が表れている。森田亮社長は「受賞事例のようなデザインを、という依頼が増えました」と話す。
5位には中古マンションの仲介からリフォームまでをワンストップで手掛けるリノベる(東京都港区)がランクイン。同社では中古マンションのリノベに特化しているので、元より500万円以上の受注が多い。最近は建て替えるよりCO2排出量が7割も少ない、というリノベの社会的メリットを発信。「環境意識の高いお客様から引き合いの声が増えているのを感じます」(山下智弘社長)
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