中小リフォーム店の外壁塗装専門店の出店ラッシュが続いている。水回りリフォームの競争が激しくなってきていることが背景にある。新たな事業の柱を作ることで、売り上げを確保しよう、という動きが各地で広がっている。
水回り+外壁で売上4割増も
加速する事業細分化
「大手リフォーム会社や小売業者の出店が目立つ。今のうちに手を打とうと、外壁塗装の専門店を開設しました」。こう話すのは、水回りリフォームに強みを持つ匠和(しょうわ)美建(佐賀県佐賀市)の松本直也社長だ。従来の水回り店舗とは別に外壁塗装専門の「匠ペイント」を開業した同社。背景には、家電やホームセンターなど異業種の進出、大手リフォーム会社の出店がある。
大型店舗で水回りリフォームを手がける大手に対して、中小企業は専門性を打ち出した新事業を立ち上げる必要に迫られている。同社は自社ショールームを移転し、150坪の大型店舗内に外壁塗装専門コーナーを設けることで差別化を図った。間口を大きく増やした結果、前期比4割増の6億9000万円を売り上げることに成功した。

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