今年4月から開始した、新築物件の省エネ性能表示制度。中古物件の買取再販でも、これに適合する物件を作る、性能表示を行うリフォーム事業者が出てきた。国も、既存住宅の改修部位別の表示の検討を開始し始めるなど、動きが出始めている。
ラベル表示義務、中古にも影響
リノベるは買取再販でZEH基準リノベを実施、省エネ性能表示ラベルを活用する
この制度は、新築住宅を対象に、エネルギー消費、断熱性、目安光熱費(任意)などを記載した「省エネ性能ラベル」を、ポータルサイト上で掲示しなければならない、というもの。新築住宅の販売や賃貸を手掛ける事業者を対象に、努力義務となる。なお、中古物件については「新築時にすでにラベルを取得していた物件を再販する場合」などの例外を除き、対象外となっている。
にもかかわらず、買取再販市場で動きが出ている。中古マンションの仲介とリノベーションのワンストップを軸に、リフォーム売上高約71億円のリノベる(東京都港区)は、省エネ性能ラベルの発行を開始した。
対象は、昨年資本業務提携を結んだ積水化学工業(大阪府大阪市)と協業する全てのZEH水準の買取再販物件。省エネ性能ラベルの発行・表示1号案件も完成した。それが、4月に販売開始した、同荒川区のリノベーション済みマンション。BELS認証「ZEH Oriented」を取得した「ZEH水準リノベーションマンション」だ。3LDKの築37年、大きさは76.81平米で、販売価格は5880万円。

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