リフォーム、新築、不動産などを手掛けるアクティブエナジー(奈良県奈良市)。同社の2023年12月期の会社全体売上高は約27億6000万円。そのうちリフォームの売上高が約16億3000万円で本紙の調査では奈良県1位だ。最近は特に中古住宅の仲介とリノベの提案に力を入れている。
工事単価1000万超
ならスマ3店舗目の生駒店
同社は「ならスマ」というブランドで中古物件探しからリノベまでをワンストップで提供する。平均工事単価は1000万円を超える。3店舗で展開し、月に約9件を受注。リノベの売上高は約5億4000万円だ。
ならスマのターゲットは家の一次取得者層。世帯年収は300〜500万円。25歳〜30前半の夫婦世帯で、新築が欲しくても購入をためらう層だ。ならスマが人気の理由は新築よりも安い点と、注文住宅のように自分好みの家にできる点だ。ならスマの物件の取得費とリノベ費を合わせた平均単価は2800万円前後。例えば、1500万円の中古物件を購入して、1200万円でリノベをするイメージだ。3000万円以下で新築のような家を購入可能なのが人気の理由だ。「新築よりも2割ほど安い金額で家が持てます。新築の建売住宅だと自分の意向を反映できないですが、リノベだと自分の好きな色や水回り、間取りが選べます。建売住宅よりも自分好みの家になるのが売りです」と取締役営業本部長の竹原渉氏は語る。
顧客には一番安く買える築年数の物件を勧めることを心掛けている。具体的には築20年以上経った戸建てがメインだ。「築10年などの築年数の浅い物件は、土地に物件代が含まれます。築20年以上経つと物件価値が0になるので、土地代だけで安く購入可能です。築何年でもフルリノベをすると仕上がりは一緒なので、古くて安い物件を勧めます」と竹原氏は話す。例えば、最近ならスマで物件を取得した人は、予算が2000万円だった。築30年以上のぼろぼろの物件を500万円で購入。1500万円をかけてリノベした。「外から見たら4000万円の新築に見えるような豪華な家になりました」と竹原氏。

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