都内でリフォームを手掛けるキタセツ(東京都大田区)は、sizzle(東京都渋谷区)が提供する「sizzleスカウター」を導入。4カ月で新規顧客案件の成約率が10%上昇した。
sizzleスカウターは、問い合わせのあった顧客のサイト閲覧動向を自動解析するサービス。問い合わせに至るまで、どのページからホームページに入り、どのようなページを何分見たかなどサイトの遷移状況を分析してレポートを作成。5段階の成約見込み度や11パターンに分類した顧客の性格も掲載する。
sizzleスカウターの画面イメージ。成約見込み度などが数字で表示される
同社は、これまで通常の問い合わせからの成約率は約7割。その一方で、ホームページからの問い合わせは増加傾向にあるものの、成約率は3割に満たない状況だった。
北川拓社長は「問い合わせは来るのですが、成約率は高くありませんでした。新規のお客さんは何に関心があり、ホームページのどこを見ているのか。そんな時に出会ったのがsizzleスカウターでした」と導入の経緯を振り返る。
現在、ホームページからの問い合わせは月平均で約60件。施工事例を見る人もいれば、会社概要やスタッフを見る人もいる。問い合わせが来た段階で、何を重視しているのかがわかるようになったため、初回の面談がスムーズに進むようになった。
「ホームページの滞在時間が長い人は慎重な傾向にあります。レポートには見込み度だけでなく、『勉強屋さん』といった性格も出ます。このようなお客さんは結論を急がず、寄り添って対応しています」(北川社長)
また、ホームページ訪問者の半数以上がリピート客で、トップページから入って施工事例が多く見られている。同サービスの導入により、キッチンやトイレなど興味のある事例に絞って閲覧されていることも分かった。
こうした状況を踏まえ、トイレならトイレの事例だけが表示されるよう検索機能を強化した。成約率アップだけでなく、ホームページの改善にも効果が出ているという。
北川拓社長

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