賃貸マンション・アパートの外観エントランス部分をリフォームするサービス「外リノ」が人気を集めている。提供しているのが、新築マンションのデザインなどを手掛けるインターデザイン(大阪府大阪市)。東京、大阪の2カ所で毎月行っている賃貸オーナーや管理会社向けセミナーには多い回で40名が参加するなど人気が高まってきている。サラリーマンオーナー向けには仕事帰りに参加できるよう、金曜日の夜にセミナーを開催するなど相談会の数を増やしている。
同社が提供するサービス「外リノ」とは、賃貸マンション・アパートのエントランスの外観部分とエントランス内のリフォーム。築年数が25年を超え、物件が劣化し、入居者が減り、空室が増えた物件を持つユーザーからの依頼が大半を占めている。同社では外観エントランスのデザインを大きく変えることで、建物の古いイメージを一新し、入居率を改善するというビジネスを展開。3年前にスタートし、これまで約100件手掛けている。

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上が老朽化したアパート。下が「外リノ」で再築した物件
同社はデザインのみを担当し、施工は請け負わない。デザイン料金は分かりやすいように定額制にしている。外観エントランスで30万円、エントランスホールで10万円、デザイン監理費用10万円となる。
新築マンションの外観デザインなどでノウハウを持つ同社のデザイナー7名が、プランニングを担当。実際の建物の写真をもとに、リフォーム後のイメージが分かる「バーチャル画像」とどのような建材を使うかを指定した仕様書をオーナーに提供する。同社では工事を請け負わず、オーナーがそれら仕様書をもとに工事会社から見積もりを取るという流れだ。工事費用は200万~300万円位が中心だ。
施工現場では同社のデザイン監理担当が完成までプロセスをチェックする。
実際、京都にある築15年の賃貸住宅は「外リノ」をし、賃料を周辺の新築相場と同じ価格にしたにもかかわらず、入居者がついた。
勝山憲チーフクリエイターは「古くなったマンションでもエントランスを変えるだけで入居者に魅力的な物件に見えます。全部屋への投資につながりますので、コストパフォーマンスも高い」と話す。

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