ナイス(神奈川県横浜市)は来年2月、横浜市内に「エコリノベーション」をテーマとしたマンションのモデルルームをオープンする。
床・壁・天井の断熱化や樹脂製のインナーサッシによる2重窓化などにより、省エネ性能を高める点が特徴。さらに高効率給湯器、節水型便器、断熱性の高いユニットバス、節水水洗付きキッチン、LED照明などを導入し、エネルギーの消費を抑える。その他の省エネ対策としては開口部の外側に、植物による緑のカーテンも計画。HEMSを導入し、エネルギー消費量を"見える化"し、一般的なマンションに比べてどれだけ省エネ効果があるかの分析も行っていく。
「ターゲットは50~65歳代のアクティブシニアに設定しました。HEMSには高齢者の安否確認が可能な機能も付いています」(渡利勝也広報室室長)。
間取りプランは玄関スペースに土間を広く設け、友人との交流の場として活用できるようにしている。対象となるマンションは2001年竣工のもので、床面積は51平米。モデルルーム完成後は内覧会を随時開催していく。既存住宅のリフォームの際に、同様のエコ改修を推進していく。
同社は横浜市建築局と温暖化対策統括本部が公募した「既存住宅のエコリノベーション事業」の共同住宅部門で最優秀賞を受賞。今回のモデルルームは、最優秀賞を受賞したモデルを具体化したプロジェクト。横浜市では、市内の既存住宅の省エネ化を推進しており、具体的な事業モデルを募集していた。

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