ホームテック(東京都多摩市)の2013年度上期決算は売上高が過去最高の25億円を記録した。通期は50億円突破を見込んでおり、達成すると前年度比でふた桁以上の伸びとなる。
上期好業績を上げられた理由を石原直之取締役部長は次のように語る。
「市況がよかったこともありますが、営業力アップの研修を続けている効果が出てきました」
同社では今年に入ってから各店で営業のロールプレイングを導入し、お客さんにリフォームのプロとして信用される土台作りに取り組んできた。既に効果が表れており、3カ月ほどで、契約率が倍増している社員も現れている。
「契約の最後の最後に断られるのは、人としては信用されていても、プロとして信用されていなかったためだと思います。ロープレは会社の説明をキチンとするなど営業のセオリーを身につける取り組みです」(石原取締役)
店舗によっては前年より引き合い数が減少するも、売り上げが上回るところが出てきた。つまり失注が少なくなっているということで、効率化が進みつつある。
「マネージャーの育成も強化しています」と石原取締役。同社では店長の下に、3、4人の人材を管理するユニットマネージャーという役職を設けている。従来は、同マネージャーにユニットごとの売り上げ目標しか与えていなかったが、損益分岐の指標も与え、その管理も行わせるようにした。これにより、単に売り上げを高めるだけではなく、案件ごとの粗利を向上させるなど新しい意識が芽生え始めている。
「彼らは次世代のリーダー候補ですから、単に部下の面倒をみるだけではなくマネジメントをしなくてはいけません。売り上げだけですと引き合いが少なかったとき、諦めてしまうケースがありましたが、損益分岐点だけは達成させようという考えが出てきています」(同取締役)

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