米国では次々とリフォーム情報を提供するサイトが立ちあがっている。そのなかでもユニークなのは、Sweeten(Sweeten.com)だ。Sweetenはニューヨークに所有するマンションやタウンハウス、店舗などをリノベーションしたい人と建築家、住宅業者、インテリアデザイナーを引き合わせるマッチングサイトだ。
ユニークな特徴は、過去10年間にニューヨーク市建設部門に申請されたリノベーション案件を全て地図上の点で表現した「RENOVATION MAP」を掲載していることだ。点の色は申請された予算額を表しており、ラベンダー色は35万ドル(約3600万円)以下、赤紫は35万ドルから100万ドル(約1億200万円)、えんじ色は100万ドルから500万ドル(約5億1000万円)、マスタード色は500万ドルを超える。
リノベ費をマップで可視化した
地図を眺めると、セントラルパークの周囲には高額物件が多いなど、どのエリアにどれくらいの予算額の案件が集中しているかわかるので面白い。また、点をクリックすると案件の情報が出てくる仕組みになっており、物件のオーナー、申請時期、申請者、概要、費用、業者への支払額がわかる。
そのほか、キッチン、屋上、家全体などの項目別に、ビフォア、工事中、アフターの画像やマッチを待っている案件の画像を見ることもできる。ニューヨークは高価な物件が多いので、日本人の感覚からすると、こんなに立派なキッチンや浴室、あるいは部屋そのものをどうしてリノベートする必要があるのかと思うものも多く、米国富裕層が好む住宅のテイストや流行などを知るうえでも参考になる。

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