ニッカホーム(愛知県名古屋市)が売り上げ200億円突破に王手をかけた。前期(12月決算)の売上高は181億円となり、今期は新規出店をさらに拡充するなどで前年度比138%の250億円を狙う。
今期約70億円の売り上げアップを計画する同社は、
- 新規出店
- 既存店舗の売り上げ拡大
の2つの戦略を推進する。
新規店舗は全国に15店舗を開設する計画。特に重点エリアの関東は神奈川県の川崎市など6店舗の出店を計画している。既に関東は神奈川県、東京都、埼玉県で14店舗の既存店舗を展開しているため、合計店舗数は20店となる見込みだ。
既存店舗の売り上げ拡大については、新しい店舗を1店舗あたりの指針である3億円の売り上げに早い段階で到達させるほか、2ヶ月に1度、榎戸欽治会長と西田裕久社長が各エリアを訪問し、問題点の洗い出しを行う。
「今までは店長を集めての会議を名古屋市で開催していましたが、2月から各店を訪問し現場のスタッフとも話をしています。そうすることで、スタッフのモチベーションなどが見えてきました」(西田社長)
訪問で見えてきた問題点は、各店に次の訪問までに改善策を講じさせる。これによりエリアごとの売り上げを、より早いスピードで向上させていく。
ニッカホームは現在、関東、中部、関西、中国・四国、九州の5エリアに店舗がありグループで73店舗を展開。近年は、給湯器やトイレを専門に販売する「給湯器大問屋」という新ブランド店舗も数を伸ばし、13店舗となった。さらに、塗替えを専門とする「塗替え大問屋」も2店舗展開する。
また、近年は社員の自主性を伸ばすため地域ごとの分社化を推進し、現在のところ、九州エリア店舗、名古屋市エリア店舗、別ブランドのマニカホーム店舗を別会社とした。今年4月には神奈川県の店舗も分社化する予定だ。

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