有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

震災需要落ち着き、新たな戦略へ東北カナメ

震災需要落ち着き、新たな戦略へ 東北カナメ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 東北を拠点にリフォームで19億円売り上げる東北カナメ(宮城県仙台市)は、約1万2000件のOB提案を強化する。現在、5割強である売り上げに占めるOB比率を6、7割までアップさせたい考えだ。

 中聡社長は、OB強化の理由を「震災需要が落ち着いたため」と話す。2011年からは屋根を中心とする補修工事や耐震工事に追われていたが、2013年頃から徐々に需要は収束に向かってきた。そうした中、この先、東北地区でのリフォーム獲得は厳しい状況にあると考える。震災関連工事により、将来発生するリフォームを前倒しで取ってしまっている側面があるためだ。

 そこで、同社ではOB顧客の訪問を増やすなどの施策により、既存客からの受注を拡大。安定した売り上げ土壌の確保を狙う。

 「訪問を徹底すると共に、各お客様のリフォーム履歴をもとに、今度どんな提案をするかの仕組みを作っていきます」(広中社長)

 同社では、35人のパート女性が地域住民、OB客を訪問し、リフォーム案件を掘り起こす戦略を約20年続けてきた。従来は、各パート女性に担当エリアの訪問方式を任せていたが、訪問先の選別や提案内容をシステム化し、より効率的な営業活動につなげる。

 東北カナメの今期(12月決算)リフォーム売り上げは前期の約19億円を上回る数字を目指す。社員数は115人(男性60人、女性55人)。リフォームは宮城、岩手、山形の東北3県で展開する。

この記事の関連キーワード : OB パート 女性 宮城県仙台市 屋根 東北カナメ 決算 耐震 補修 需要 震災

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる