≪地域密着店の戦略≫
住宅専門の生協、ちば住宅コープ(千葉県船橋市)は、少額工事サービスの充実で組合員の拡大を図る。同社は加入する組合員にリフォームを提案する。前年は800人が加入し、約1万人となり過去最大となった。
充実させる工事は、前年の受注上位だった12の工事をピックアップ。折り込みチラシに盛り込んで、問い合わせを増やしている。人気上位のサービスは、クロス・フローリングの張り替え、網戸の交換、トイレ、バスルーム工事、雨どいやカーポートの設置、雨漏り補修などだ。
「受注の多い工事は、それだけ地域の中でニーズの多いものと言えます。チラシに対応する旨をうたってから、相談の件数が増えています」(山田育典理事長)
単価の低い工事から大型工事に発展する場合もあることから、まずは少額サービスをフックに組合への加入を促し、顧客を囲いこむ戦略だ。
同社の前期リフォーム売上高は3億6000万円。

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