≪特集 リフォーム会社実態調査≫
ゆとりフォーム 大澤洋昭社長
50万円以下の工事件数割合が8割
ゆとりフォーム(東京都板橋区)が目指すのは、「安く大量に良質なリフォームを提供」する企業。2006年に文化シヤッターから分社化して以来、変わらぬ方針で、安定した売り上げを計上してきた。2013年度売り上げは消費増税前の駆け込みもあり、96億円と過去最高を記録。100億円突破が目前に迫っている。
「お電話をいただいてから60分以内にお伺いします」ゆとりフォームのチラシには、創業当時からこの文言が明記してある。大澤洋昭社長は、ここに同社が事業拡大できた要素が込められていると話す。
「この言葉ですぐに駆けつける地域密着をうたっているわけです。そして工事費込み、消費税込みの価格とする。さらに、若い社員でも売りやすい水まわり商品を中心に展開しているのが強みだと思います」
2007年からは、商品価格と工事費に加え、工期まで明記する「安心価格」というパック商品を発売。また、2011年からは、トイレ、壁紙、コンロなど一部商品で、追加料金が一切かからない「超安心価格」という商品提供を開始した。特に給湯器は反響が大きく1年で販売量が約二倍に拡大した。
こうしたリフォームのパッケージ化により、経験が浅い営業マンでも売りやすくなり、生産性の向上にもつながった。現在の営業マン1人あたりの生産性は3888万円。間接人員も含めた1人あたりの生産性は2798万円となっている。
年間工事件数は約2万4000件(2013年度実績)。そのうち50万円以下の工事が約8割を占める。累計の工事件数は、28万件を超え、OB客数にすると10万件を超す数となった。アンケートによる満足度は95%、リピート率は8割あり、この豊富なOB客が同社の売り上げの土台を支える屋台骨だ。
そのため、売り上げに占めるリピート紹介率は、53%と5割を超える。販促費が売り上げの4.8%と5%を割るのは、このOB客の基礎売り上げがあることが要因として大きい。小さい工事で信頼を獲得し、バス・キッチンなどの単価が高い水まわり工事につなげる―――それが同社の成功の図式となっている。
"人事""工事""販促"については、
「リフォーム産業新聞7/29号」2面にて詳しく解説します―――
リフォーム産業新聞 7月29日号
夏季特大号
≪特集≫ リフォーム会社実態調査
有力8社の実態を徹底調査!

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
1654号(2025/06/23発行)25面