住まい教育推進協会(東京都港区)が主催する再築大賞が発表され、表彰式が行われた。同賞は今回で2回目。
最優秀賞にあたる林野庁長官賞は、古谷野建築設計(茨城県潮来市)が受賞した。明治16年上棟、築132年の平屋をリフォーム。住宅性能の向上とともに、意匠性を保持する工夫が高く評価された。
性能向上と意匠性を保持する工夫が評価された
性能向上としては2点。1つ目は躯体補強を行い、耐震性を現行法のレベルまで補強。2つ目はアルミサッシを入れ、断熱性を向上させた。また意匠性維持の工夫として、木製戸袋を用いる、外壁も簓子下見板張りに漆喰で仕上げるなどを行った。
授賞式は全国古民家再生協会連絡会議の総会で行われた。受賞した古谷野勝次氏は「大工になって20年目の節目の年。任せるの一言だけで託してくださった施主様にお礼を申し上げたい」と語った。
再築大賞は「再利用できる資材を活用し、身体・環境に配慮した長期耐用住宅」における建設事業者の技術を多くの方に伝えることが目的。構造材に国産材50%以上使用した木造新築を対象とした新民家部門と、築50年以上の木造民家をリフォームした古民家部門の2種類がある。
再築大賞受賞作品


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