(写真:店内の全景)

リフォーム事業や新築の設計・デザインを手掛けるサンク(東京都中野区)は、路面にインテリアショップを併設し、地域に密着して住まいの提案を続けている。女性だけの設計事務所として40年以上の歴史を持ち、丁寧なヒアリングと暮らしに合わせた設計で支持を広げてきた。
安心感を与える
同社の現在の中心業務はリフォームだ。マンションと戸建ての比率はほぼ半々で、スケルトン改装から水回り、内装の更新まで幅広く対応している。工事規模は500万〜1000万円以上が多く、全面的な改装が増えている。顧客層は、子育てを終え住まいを見直す60代が中心だ。年間の案件は約50件。売上高は約8000万円。
事務所と併設して運営している、路面店型のインテリアショップでは、タオルや傘、エプロン、キッチン用品、器などの日用品を扱うほか、家具やカーテンのコーディネートも行う。商品の選定では、デザイン、使い勝手、価格のバランスを重視し、展示会や日常の買い物のなかで見つけた品を仕入れている。「お店があることでスタッフの雰囲気を見てもらえます。ここに頼んでも大丈夫だと安心してもらえるのが大きいです。一般の人にも住まいにもっと関心を持ってほしいと思い、ショップを始めました」と中村敏子社長は語る。
ショップ経由でのリフォームの依頼も増えている。「設計事務所が運営するセレクトショップとして認知されてきました。お店で接客をしていると、実は家のことで相談があり、と話が始まり、リフォームにつながることもあります。いきなり設計事務所に入るより、ショップで雰囲気を見て安心してから相談される方が多いです」とサンクショップ店長の中村光子氏は話す。SNSでの発信にも注力し、商品の紹介や選定理由を伝えている。
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