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中古マンションの買取再販事業で、前期24億1000万円を売り上げたラ・アトレ(東京都)。販売戸数は44戸と決して多くはないもの、販売価格平均5000万円と、高額物件に特化して取り扱っている。「他社が気付かない、半歩進んだ戦略を、これまでも取ってきたし、今後も取り組んでいく」と話す脇田栄一社長に話を聞いた。
会社全体売上高
ニッチ分野に強み、1棟リノベも
東京・表参道。地下鉄の駅から徒歩数分の立地に、同社が手掛けた再販物件がある。築30年と古いものの、共用部はよく手入れされており、部屋は広々とした80平米。1000万円でリノベーションし、販売価格はなんと1億円。
このように、同社が取り扱うのは都心でも特に人気のエリア、青山、表参道、六本木といった立地のマンションがほとんど。築年数よりも立地の良さや駐車場の有無などを重視した仕入れを行っている。ターゲットは富裕層。口コミで評判が広がり、年々販売価格も上昇している。
同じく都心を中心に中古マンションの買取再販事業を行う、大京、インテリックスなどの有力プレーヤーと比べ、同社の販売価格は倍以上。これは他社との差別化と利益率向上のためだ。
「私が代表に就任した当時は、他の業者と同じように、販売価格は2000万円台後半でした。しかし利益率が悪かったため、より利益の取れる、営業効率の良い事業モデルに転換する必要があった」(脇田社長)
就任直後から、脇田社長は高額物件路線に転換。販売単価が上昇したことで、当初は10%だった利益率も、現在では15.5%まで改善した。
しかしこの路線も、もはや順風満帆とは言い難い状況だ。

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