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「UNDER CONSTRUCTION」(工事中・構築中の意味)というテーマを持つオフィスビルが東京都千代田区に誕生した。外観からは工事中に見えるが、実は磁器タイルを剥がした後にクリア塗装が施されており、完成済みだ。この物件をリノベーションした三菱地所レジデンス(東京都千代田区)の鶴見弘一Reビル事業部長兼資産活用室長に話を聞いた。
(1)(2)(3)(4)「UNDER CONSTRUCTION(工事中)」のコンセプトの元に、あえて磁器タイルを剥がした状態で仕上げた外観。エントランスまで、まるで工事中のよう
未改装で貸し出し、企業が自由に再生
物件名は「ザ・パークレックス 日本橋馬喰町」。これは、築31年、延床面積3627平米の7階建てビルだ。以前はオーナー企業がショールーム兼倉庫として使っていたが、事業の縮小によって手放すことに。元倉庫ということもあり、天井が低く、窓が少なかったので、なかなか借り手がつかなかった。
「UNDER CONSTRUCTION」なのは外観だけではない。レンタルするオフィス部分も、天井が剥がされたままで配管がむき出し。壁や床もコンクリートがあらわになっている。なんと、こちらも完成済みで、そのままの状態でテナントに貸し出すのだ。
これは、入居ターゲットをクリエーティブ系のスタートアップ企業に設定したから。あえて、スケルトン状態のまま貸し出すことで、入居者が自分好みのオフィスを作れるようにしている。躯体や空調など、物件本体の性能に影響を与える工事以外は基本的に何をしてもOK。
(7)(8)(9)他の物件でも、入居者が思い思いに内装を仕上げ、個性的なオフィスが次々と誕生している
「以前手掛けた物件で、せっかく敷いたフローリングを『私には合わない』といって、すべて剥がされるといった苦い経験から、いっそのことスケルトンで貸し出せばいいんじゃないかと考えました」(鶴見Reビル事業部長)

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